ここは、唐津市肥前町の駄竹地区。
海の抱える問題を学び、解決策を考えるため、佐賀県内各地から子どもたちがやってきました。
まずは1つめの海の問題、磯焼けを学びます。
磯焼けとは海藻類が集まった藻場が無くなってしまうこと。
藻場は、海の環境を保ち、海中の生き物にとっては欠かせないものです。
磯焼けの大きな原因の一つが、海水温の上昇によって急増した、ガンガゼなどの南方系の生き物。
藻場を食べ荒らしているんです。
肥前町の漁師さんたちは、海の環境を守るため、藻場を再生する活動を始めました。
駄竹藻場再生グループ代表 漁師 井上健一さん
「5年後のことを考えると、今やらないといけないかなっていうので取り組みを始めました。」
漁師さんたちがまず行ったのが、ガンガゼの駆除。
海藻が無くなっているのが、この写真でも分かります。
次は、別の場所から持ってきた海藻をトウモロコシでできた袋に入れます。
それを石の重りで沈めて、海の底に定着させるというもの。
この海藻の投入作業を子どもたちも体験します。
体験してみてどう思いましたか?
参加した子どもたち
「しっかり育ってほしいと思いました」「ねっ!」
「藻場が増えて地球が元通りになってほしいなと思いました」
漁師さんたちはこの活動を始めて3年目。
その効果は?
駄竹藻場再生グループ代表 漁師 井上健一さん
「今年藻がすごく増えたよね!っていう。
目で見て分かるくらいになったんで、今後も取り組みをしたいな、ていうのがあります。」
海のために、漁師さん達頑張っているんですね!
さあ、次は世界中で大問題になっている、海洋ごみについての学び。
まずは、海岸でごみを拾います。
海の中にはもっとごみがあり、2050年には魚よりごみの量の方が多くなると言われています。
その海洋ごみのほとんどがプラスチック。
今、この海洋プラスチックを固形燃料RPFにリサイクルさせる取り組みも、佐賀県内で進められているんだそうです。
海を守る取り組みから、いろんなことを学んだ1日でした。
心に残ったことは?
参加した子どもたち
「数十年後の海には、『魚よりごみの方が多くなる』と聞いたことです」
僕は絶対にポイ捨てをしないようにしようと思いました」
「ごみ拾いや藻場をやってみて、海を守ろうと思いました」
みんなで海をまもろう!!