レポート
2022.05.16

ノリ漁師のピアニスト フジコヘミングさんと共演

大観衆の前で「ラ・カンパネラ」を演奏している、いかつい男性、佐賀市川副町に住む徳永義昭さん。

10年間、誰にも教わることなく、毎日毎日一人でピアノに向き合いリスト作曲の「ラ・カンパネラ」をマスターしてしまった徳永さんは・・・。
ノリ漁師!有明海でノリを作って40年以上、ピアノよりも船が似合う「海の男」なんだ!

 

そんな徳永さんに大きなチャンスがやってきたよ。

徳永義昭さん:「フジコ・ヘミングさんの演奏を聞いて、ピアノを始めて、ある番組でフジコさんの前で「ラ・カンパネラ」を弾かせて頂いて、4月28日に佐賀でフジコさんがコンサートをされる。そのコンサートの前座で弾かせてもらえるんですよ。あの世界的に有名なフジコさんの前座ってすごかことなんです」

何と徳永さん、憧れのフジコ・ヘミングさんとの共演、しかも地元・佐賀で実現することになったよ。

徳永義昭さん:「いい演奏ばしたか。フジコさんが前座を任せてよかったと思って下さるような演奏をしたか」

Q家に帰って何する?
「ピアノの練習。やっときょうでノリが終わったけん、練習時間ば持たるっ」

02

憧れの人との夢の共演が目前に。思わぬ事件が。
徳永さん、実は3月上旬にノリの機械に右手を挟んでしまったそうで・・・。

徳永義昭さん:「骨折、骨折。先生が手術しますか?ていいんさって、手術はしません、練習せんばけんが。じゃあ湿布で治しましょうかと。そいからいっとらん。仕事のなかごとなって練習だけになったけんが少しは痛みはとれたばってんが」

とは言うものの、当然、完治している訳ではないので痛みがあり、練習にも影響が・・・

徳永義昭さん:「3時間以上はされんやった。手のやっぱい痛かった。普通なら今の時期は5,6時間しよったばってん、ペースが落ちとっ。練習不足」

右手の付け根を骨折という、まさかの事態に不安を隠せないまま迎えた本番当日。
徳永義昭さん:自信がない・・・まるで自信がない。指の動かん」

 

徳永義昭さん:「本日、フジコ・ヘミングさんのコンサートで前座を務めることになりました徳永義昭と申します」

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徳永義昭さん:「ミスタッチ多発。ミスタッチの多かった」

フジコ・ヘミングさん:「練習する時、力を入れない方がいい。小さい音で弾いた方がいい。じゃないと痛くなる。演奏の前の日はあんまり弾かないこと」

徳永義昭さん:「演奏は下手やったばってんが、感無量。感謝以外なかですね。フジコさんには。次は、世界かな、と思うんですけれども・・・」

 

「ノリ漁師」と「ピアニスト」の”二刀流“徳永義昭さん。
いつかは海外で演奏したい、という次の夢に向かって徳永さんの挑戦はまだまだ続くよ!

レポーター紹介

ミランバくん

5歳の元気な男の子。
佐賀のことを知りたくて、いろんなところに出かけています。

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