レポート
2020.12.22

有明海で激減のタイラギ 佐賀県の「人工稚貝」初移植

近年、激減し休漁が続いている有明海の冬の味覚「タイラギ」を増やそうと、佐賀県が人工的に生産した幼い貝、稚貝の移植が初めて行われたよ。

有明海の冬の味覚、二枚貝のタイラギ。近年は個体数が激減し、9シーズン連続で休漁となっているんだ。県はその生息状況を改善させようと人工的に稚貝を生産する取り組みを始め、今年3年目にして初めて移植にこぎつけたよ。22日朝、太良町の港から540個の稚貝を乗せた船が出港し、沖合に放流されたよ。 2 これまでは移植できる5センチ以上に成長させることができず、国の研究機関から提供を受けた稚貝を移植するなどしていたんだって。

県有明海水産振興センター・佃政則係長:「これまで国の方に技術を頼っていたところもありますので、今回その佐賀県で生産したものが最後移植までいけたということは今後、移植の量を増やすことで親貝の量も最終的に増やしていくことができるということが考えられます」

人工稚貝の移植は今年、干潟の2カ所でもすでに行われているほか、来年も順次、成長したものから放流される予定なんだって。

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また、国からの提供も引き続き受けているということで、今シーズンはあわせて2万個ほどが移植される見込みだよ。県は移植後、成長具合や産卵の有無などを追跡調査し、効果を見極めることにしているよ。

レポーター紹介

ミランバくん

5歳の元気な男の子。
佐賀のことを知りたくて、いろんなところに出かけています。

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