有明海のノリと海の環境変化

2024-3-13
海と日本PROJECT in 佐賀

ノリの生産量日本一を誇ってきた有明海。
昨シーズンは記録的な不作となり今シーズンもなお厳しい状況が続いています。

【昇海水産 古川嘉啓さん】
「この辺りは大きな筑後川を抱えているんですけれども
河口域しか黒くならないという状況ですね。色落ちしております」

品質に大きく関わるノリの色。色落ちはどういう状況で起きるのでしょう?

キャプチャ01

【昇海水産 古川嘉啓さん】
「少雨によるプランクトンの異常発生により栄養塩不足でノリが黒くならないで黄色になるという状況です」

対策はあるのでしょうか?
キャプチャ02

【昇海水産 古川嘉啓さん】
「プランクトンを食べるという意味でカキも昨年に続いて

ノリの漁場に吊るしておりますしアサリも下げております。
大きな漁場は張らないとか河口域を念入りに生産するみたいな感じで
雨を待つとか試行錯誤しながらの生産になってます」

まとまった雨が降れば、海況も変わってくるとのこと。とにかく雨が待たれます。

キャプチャ03

古川さんたちが共同経営する紹介水産ノリ加工所にお邪魔しました。
黒く色づいた貴重なノリの加工が行われます。

収穫したノリはまず、異物を除去したり細かく裁断して水分濃度を調整するなど前処理が行われます。

キャプチャ04

【昇海水産代表 藤川直樹さん】
「もちろんいい色に仕上げることが一番目標だしいちばん気を遣うのはごみをちゃんと取り除くことです。
安心安全のノリを作るのが乾燥工場の仕事と思っています」

キャプチャ05

こうして前処理が済んだノリは水分が絞られて乾燥。
板ノリとなり出荷されます。多い時では1日に18万枚のノリが作られるそうです。

藤川さんにも環境の変化について伺ってみました。

【昇海水産代表 藤川直樹さん】
「何十年もかけて海の中が変わってきよることは自分たちも肌で感じよっとですね。
ただ人間の力では到底自然にもかなわんし、それでもやっぱりどうにか工夫して
養殖方法を変えたりとか種付けの解禁日を変えたりとかそこらへんでやり繰りしながらおいしいノリを届ける。
とりあえず自分たちが頑張ってノリを作っていることは知ってほしい。
それで食べてやっぱり佐賀海苔おいしかったねって思ってほしいです」

キャプチャ06

いつまでも有明海で海苔がとれるようにみんなで海を守りたいですね。

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