広大な有明海の干潟を望む、東与賀海岸。
その目の前にあるのが、干潟ビジターセンター ひがさす。
東与賀海岸の魅力発信室です。
そこで、森・川・海のつながりや環境保全の大切さについて考える
海ごみのはなしと海ごみアート教室が開かれました。
集まったのは、佐賀県内の住む親子7組です。
まずは、海岸を見学。
どんな生き物がいるのか、どういった物があるのか、話を聞きながら、自らの目で確かめます。
ガイドと子どもたち
「ムツゴロウとかみなさんも知ってるね。ほかに何がいるかな?」
「トビハゼ?」「トビハゼもね。それから?」
遠目で見るときれいな干潟ですが、すぐ近くを歩いてみると…
私たちの日々の暮らしから出たごみが、海ごみとなって海岸に打ち寄せられています。
子どもたちはどんな気持ちで見つめているのかな?
深刻化している海洋プラスチックごみ問題。
世界に合計1億5000万トン以上の量が存在していると言われていて、
今でも毎年およそ800万ずつ増えていっているそうです。
講師「800万トンというとですね、あの大きなジャンボジェット5万機分の重さのごみが毎年増えています。」
話に出てくるとんでもない数字の連続に、
子どもたちはもちろん、お父さんお母さんも衝撃を受けたようです。
参加した親子
「(海のごみは)多かった。特にプラスチックはダメだと思った。
今度から、ごみを見つけたら拾ってあげようと思った。」
「あまり普段意識したことはなかったんですけどこんなにたくさんあるのを目にして、
やっぱりこう(ごみを)出さないというのはすごく大切なんだなというのが分かりました」
見て聞いた後は、触れる。
海ごみを実際に手に取って、アート作品を作ることで
どんなごみが海に流れ着いているのかを、楽しみながら知ってもらおうというのが目的です。
色々なごみを組みあわせて、何ができるんだろう?
これは…あっ!カニだ!!
そしてそして、お父さんと一緒に作っているこちらは…はしごかなぁ?
今何を作ってるの?
「秘密基地」
秘密基地かぁ~!
みんな、その発想力、大事にしてね!
佐賀県 有明海再生・自然環境課 川﨑 慶一さん
「ここで学んだことを、他の人にも伝えてほしいっていうのがありますね。
大人になった時に、もしかしたらすごいごみを減らすことができる技術とか
考えることができる子どもたちが出てきたら、本当に嬉しいです。」