夏休みもあとわずか。
海水浴にマリンアクティビティなど、思いっきり楽しみたいけど水の事故には注意が必要。
去年、水難事故にあった人は全国で1640人。
佐賀県では12人。全国的には高い水準となっています。
古川陽進さん
「統計でいうと、岸から5mくらいの範囲で事故が起きやすいっていうのがあるので」
元ラフティング選手、プロアウトドアガイドの古川陽進さん。
今回はマリンアクティビティの備え、海の防災術を教えてもらいます。
古川陽進さん
「例えばお子さんをちょっと一瞬目を離した隙に溺れるとか
お父さんとかが助けに行ってお子さんは助かったけどお父さん亡くなってしまうとか
ライフジャケット着てれば、何の心配もなく助けに行ってみんな帰ってこれたっていう場合はかなり多いと思います。」
釣具店やアウトドアショップなどで簡単に手に入るライフジャケット。
海や川など水遊びをするときに、必ず着用することが大切です。
常に頭が水面からでる姿勢が保てるので、子どもでも簡単に泳げるんだそうですよ。
子どもと海に遊びに来た男性
「最近のニュースですね、やっぱり小さい子どもが流されたっていうニュースを聞くからですね、
けっこう奇抜な色が、分かりやすい色が多いんでいるところがすぐ分かるんでいいのかなと」
古川陽進さん
「佐賀だと釣りの事故もけっこう多いんですよ。
やっぱり磯だったり防波堤から転落して溺れてしまう。
釣りに行かれる方もやっぱりライフジャケットしっかりされると事故ってかなり防げると思います。」
さらに、佐賀の海で注意すべきことが。
古川陽進さん
「例えば、この浜崎海岸であれば、夏は南風が多くて泳ぎやすいんですけど
沖に出ちゃう風が常に吹いてるんでだんだん沖に行くにしたがって流されやすくなってる。
罠にハマりやすいような状況っていうのはあり得ると思います。」
沖に流される原因がもう1つ、離岸流。
波に運ばれてきた海水が、沖に戻る時に発生する流れのことで、秒速2mを超えることも。
陸に向かって泳いでいるつもりでも、どんどん沖に流されてしまうそうなんです。
もし、そうなったら?
古川陽進さん
「無理に岸に泳がずに流れを横切るような形で岸と並行に泳いでいただくと、
沖に流れていくのが止まるところがあるので、流れが止まったなと思ってから岸に移動していただければ」
さらには、海や川で遊ぶ前に天気予報を確認することも大切。
風や高波、そして台風が接近している日は、大変危険です。
古川陽進さん
「水辺の事故っていうのは、どこででも起きる可能性があるので
そういうことを念頭に置いていただいて、準備をしていただくっていうことが大事かな、と思います。」