この夏、唐津市役所や唐津南高校などなど
県内外各所にペットボトルキャップの回収ボックスが設置されました。
この行き先は…?唐津市の北側、呼子港からフェリーで20分の小川島です。
海とともに生きる島の人々にとって海岸に流れ着く海洋プラスチックごみは悩みのタネ。
自分たちで解決できるものでもありません。
小川島の子どもたちは、以前よりこの海洋プラスチックごみについて考え
ごみを拾ってプラスチックのリサイクルを勉強してきました。
【女子生徒】
「自分の大事な島の海なのでごみで埋もれていくのはイヤだなって思います」
【男子生徒】
「一番多いのはプラスチックごみで、69%くらいあります。」
【女子生徒】
「去年は自分たちで考えてそのプラスチックを使ってキーホルダーを作ってました。
今年は、ペットボトルキャップを使ったタイルアートを作ることになりました。
ペットボトルキャップは海岸にたくさんあります。
より多くの人に海ごみのことについて知ってもらいたくて
島の外の人にも発信していこうということに決まりました。」
こうして動き出したのが、おがわプロジェクト。
自分たちでペットボトルキャップの回収ボックスを作り
島内はもちろん、唐津市の離島をはじめ県内外各所に設置。
集まったキャップは、合計230kg。およそ165,000個にのぼりました。
プラスチックタイルは、砕いたペットボトルキャップを溶かして金型に押し込んで作ります。
NPO法人 唐津FARM&FOODの人たちが協力してくれました。
この日は小川中学校の文化祭。タイルアートの完成披露の日です。
デザインは昔、捕鯨が盛んだった小川島ならではのクジラ。
最後のピース、クジラの目が入れば完成します。
【女子生徒】
「クジラオブジェの最後のピースをはめるのは~?
森川海人くーーーーん!それでは、森川海人さん、最後のピースをお願いします!」
最後のピースもなんとかはまり、素敵なアートの完成です。
【女子生徒】
「このクジラのタイルアートを見た人に、海を守りたい・キレイにしたいと思っていただけたら嬉しいと思います」
小川島の子どもたちの思いが世界中に届くといいですね!