唐津市呼子港からフェリーで20分の島、小川島。
このような島々が抱える問題、そう、海洋ごみの漂着。
特に深刻なのは、海洋プラスチック。
この島を訪れた、現在アメリカ マサチューセッツ州のマウントホリヨーク大学に通う木曽夏海さん。
大学では仲間とともに廃プラスチックのリサイクル活動を行っています。
小川島へは漂着ごみの現況調査と島の人々との意見交換のためにやってきました。
夏海さんを連れてきたのは、海洋ごみ問題の啓発活動を行っている
NPO法人 唐津FARM&FOODの人たち、そして、唐津南高校の海洋研究班です。
木曽夏海さん:
「そうですね。結構思っているよりもごみが多くて衝撃的でした。
これ、私が拾ったごみで中国のごみなんですけど、こういう風にどの地域からごみが来ているのかっていうのを調べて
その上でごみが来ている先の人たちとコンタクトを取って
例えばここ小川島と中国のどこか、韓国のどこかで日本のまた違うどこかっていう風に拠点をまた作って
その人たちが協力出来たらいいのかなっていう風に思います。」
確かに海洋ごみは、世界規模の大問題ですからね。
現況調査の後、一行は小川島の小中学校へ。島の子どもたちの声に耳を傾けます。
生徒:
「ごみ調査をしてみて、プラスチックごみがとても多いということが分かりました。」
「ごみは島の外からたくさんやってくるので
島の外に向けて発信する必要性をとても感じました。」
そしてみんなで意見交換。
参加者:
「持ってきたものよりも一個でも多く持って帰ってほしいのが希望です。」
色んな意見が出たようですよ。
生徒:
「対馬も同じような活動をしているらしくて対馬の方とも交流していく」
「プラスチックを悪者みたいに考えるのではなく大切にすることが大事」
「小川島に会社を作ったら、もっとごみが減るなと思いました。」
夏海さんはそのプラスチックのリサイクルにちなんで
大学で取り組んでいる廃プラスチックでのキーホルダー作りを紹介。
子どもたちにプレゼントしました。
木曽夏海さん:
「子どもたちがこの島をすごく愛していて
もっときれいにしていきたいという思いがすごく伝わって感動しました。」
さらに、唐津南高校の二人は、観光とごみ拾いを組み合わせたツーリズムのプランを提案。
若い人たちのマイナスをプラスに変える発想で小川島で今、大きなムーブメントが起ころうとしています。