唐津市にある国の特別名勝、全長およそ4.5キロメートルにわたって続く虹ノ松原。
こちらではある活動が行われています。
NPO法人 唐津環境防災推進機構KANNE 藤田和歌子さん:「昔は人々が落ちている松葉や枯れ枝をを燃料として集めて活用していたので松原の中には松葉や枯れ枝が落ちていない白砂青松の本当の姿が広がっていました。しかし、人々の生活が大きく変わって松葉や枯れ枝が燃料として必要ではなくなりました。そうすると誰も松葉かきに来なくなったので、松葉や枯れ枝が溜まり、土が肥えて草が生えたり松ではない木が増えてきています。そこで現在、地域の皆さんと白砂青松を取り戻すための活動を行っています」
防風・防潮の役目を担う虹ノ松原を守るため2008年から始まったKeep Pine Project~虹の松原クリーン大作戦~。ボランティアを募り、定期的に清掃活動を行っています。当初は50人程度だったそうですが、今では多いときに600人を超えるボランティアが集まるそうです。
NPO法人 唐津環境防災推進機構KANNE 藤田和歌子さん:「この活動を支えるボランティアスタッフとして、地元の高校生が頑張ってくれています。運営側として参加してくれていることが心強く感じています。ただのボランティアだけではなく、一緒に会を作りたいということで参加をしてくれました」
ボランティア:「自分たちが清掃することでボランティアの輪が広がっていって、何世代先も虹の松原を守っていこうというきっかけになったらいいなと思いました」
虹の松原は地域の宝でありみんなで守らないといけないというボランティア活動の意義が伝わっているようです。
ボランティア:「松葉の山を見てビックリしました。子どもたちも虹の松原の大切さを知るきっかけになったと思います」
NPO法人 唐津環境防災推進機構KANNE 藤田和歌子さん:「人が関わらないとこの松原は次の世代に引き継ぐことはできません。市民の皆さんが虹の松原はずっとつながってきていますので、これからもボランティアの輪を広げていきたいと思います」