数千年、数万年の時が育んだ、自然の恵み有明海。
月のいたずらとも言える潮の満ち引きによる干満差はなんと6メートル。
干潟ならではの様々な生き物が生息し、カモやサギなど多くの水鳥が訪れます。
日本の海岸線から干潟が姿を消しつつある今もなお、広大な干潟が残る東よか干潟は2015年、その豊かな自然と水鳥の生息地としての重要性が認められ「ラムサール条約湿地」に登録されました。
東よか干潟はまさに世界が認めた渡り鳥たちの楽園です。
春と秋の年に2回、渡り鳥たちはこの東よか干潟を訪れますが、秋に鳥たちを出迎えるのは真っ赤に色づいた海の紅葉とも呼ばれるシチメンソウ。
東よか干潟は絶滅が危惧されるシチメンソウの国大最大の群生地です。
冬になっても水鳥たちは生息。豊富にエサがあって雪に閉ざされない東よか干潟は水鳥にとって過ごしやすい場所です。こうして東よか干潟は渡り鳥たちの楽園として春の訪れを待ちます。
渡り鳥たちの楽園として、また、希少生物の住処として多くの命を育む東よか干潟。
日本の海岸線から干潟が消えつつある今、東よか干潟は渡り鳥にとって残された数少ない中継地のひとつ。この命の営みを途絶えさせないために、そしてそれを繋いでいくのはみなさんです。
サガテレビアナウンサー
「海と日本PROJECT in 佐賀」推進リーダーとしてリポートします。