佐賀県鹿島市。
干潟を活かしたイベントが行われるなど、有明海と深いつながりがある地域です。
有明海をじっと見つめる少女がひとり。
佐賀市の龍谷中学校に通う、熊谷 帆夏さん。
熊谷さんは有明海に深刻な問題があることを、学校の自由研究を通して発見したそうです。
そのきっかけはスーパーのレジ袋。
龍谷中学校 熊谷 帆夏さん「スーパーのレジ袋やコンビニのレジ袋が有料化になり、何が原因なんだろうと調べたら、プラスチックごみが原因と知ったので、有明海に影響があるのではないかと考え、調べました」
実際に有明海のごみを拾い、調べたところ…
龍谷中学校 熊谷 帆夏さん「けっこう硬い感じの小さなプラスチックごみが多かったです」
自ら行動を起こして有明海が抱える問題を発見した熊谷さん。
もしかしたら他にも問題があるのかもと、有明海についてもっと調べてみることに。
龍谷中学校 熊谷 帆夏さん「有明海の海苔を水鳥が食べてしまうということを、お父さんから聞いたり、記事を見たりして、海苔と水鳥が共存してほしいので、研究したいと思いました」
有明海は海苔の生産が販売枚数、販売額ともに18年連続日本一に輝くほどの一大産地。
その一方で、肥前鹿島干潟は、ラムサール条約湿地に登録され、絶滅が危惧されている希少な鳥類も飛来する貴重な場所でもあります。
龍谷中学校 熊谷 帆夏さん「専門家の方々やたくさんの方々にインタビューや取材をして、海苔の生産を増やしながら水鳥の環境も整えられているような、有明海にできたらいいなと思います」
鳥と海苔、そして私たちの暮らしと海。
ちょっとした気づきが豊穣の海、有明海と共存できるきっかけになるのかもしれません。
サガテレビアナウンサー
「海と日本PROJECT in 佐賀」推進リーダーとしてリポートします。