佐賀県唐津市の海沿いに虹のように連なる松原は、虹ノ松原と呼ばれています。
長さ4.5kmにも及ぶ松原には、およそ100万本のクロマツが群生しています。その歴史は古く17世紀初め、防風・防潮のためクロマツを植えたのが始まりとされ、その長さから江戸時代には二里の松原と呼ばれていましたが、いつのころからか虹ノ松原と呼ばれるようになり、唐津のシンボルとして地元住民にとても愛されています。
NPO法人 唐津環境防災推進機構KANNNE 藤田和歌子さん:「虹の松原は特別名勝に指定され日本三大松原にも指定されています。暴風・防潮林として400年前につくれた松原が今でも私たちの暮らしを守ってくれています。」
1960年代ごろから蓄積した松葉により雑草や広葉樹などが侵入し、松の成長を遅らせるなど環境問題が年々深刻になっていきました。
NPO法人 唐津環境防災推進機構KANNNE 藤田和歌子さん:「昔はこの松原の中に落ちている松葉を燃料として使っていたので白砂が保たれていたんですけれども、渡したとの暮らしが大きく変わって松原の中に(松葉が)どんどんたまって景観が失われてきたのでこれを取り戻そうということで活動を始めました。」
50人ほどのボランティアでスタートしましたが、会を重ねるごとに参加者は増えていき、2021年3月時点で7678人の方が登録されています。
参加者:「みんなでポロシャツつくって今日楽しみにしてきました。とてもいい活動だと思います。」
参加者:「草が生えるって肥沃な大地ということでいいことかなと思っていたら、松原にはそれがよくないということを聞いてそうだったんだと思う部分があったので」
参加者:「白い砂と青い海できれいな松原にしたいです」
NPO法人 唐津環境防災推進機構KANNNE 藤田和歌子さん:「松原は広いので(登録者)7000人という本当にたくさんの方にご協力いただいているんですけど、それでもまだまだ活動の面積に達していないので少しでもこの輪を広げていって白砂青松という美しい状態で次の世代に引き継いでいきたいと思っています。」
サガテレビアナウンサー
「海と日本PROJECT in 佐賀」推進リーダーとしてリポートします。