近年、科学技術の進歩は急成長を遂げており、ドローンなどの飛行技術、AI人口知能の開発、自動車の無人運転など私たちの生活はより便利になっています。
しかし海運については通信環境の整備や、障害物を避けることが難しく莫大なお金が掛かる事などから、開発が進まなかったそう。
そこでこのような課題を解決するために高い技術力をもった日本の企業が行う共同実験、無人運行船プロジェクトMEGURI2040が発足し2022年1月より実証実験がスタート。
神奈川県横須賀市猿島までの約1.7キロの距離をカメラやセンサーなどのハイテク機器を搭載しほかの船や障害物にぶつからないよう船が自動で避け、猿島まで無事に到着しました。
丸紅株式会社 執行役員 航空・船舶本部長 武智康祐さん「このプロジェクトが日本の海、海上交通の新たな扉を開きそして未来へと繋がる大きな一歩に繋がるものになったと感じています」
次の実証実験は世界初の大型フェリーによる無人運行実証。
赤外線カメラにより夜間でもほかの船を発見でき安全に航行できたそう。
AI技術を用いた営業コンテナ船の無人運行実験にも成功し、人員不足の問題にも大きな期待が持てますね。
北海道から茨城県まで約750キロを18時間かけ、世界最長距離の無人運行にも成功。
搭載されたナビゲーションシステムにより船舶の安全航行や船員の負担軽減にも期待されています。
公益財団法人 日本財団 常務理事 海野光行さん「まだ実証実験が残っています。これを全て終わらせてデータを収集した上で、次のステージに向かいたいと思っています。2025年の実際の運航を実現できればと思っています」
サガテレビアナウンサー
「海と日本PROJECT in 佐賀」推進リーダーとしてリポートします。